2006年 04月 02日
「MADE IN KAWASAKI現代美術賞展」へ行く |
友達と連れだって、川崎市民ミュージアムに行ってきた。
見てきたのは「MADE IN KAWASAKI現代美術賞展」。公募で選出された17名の若手アーティストによる現代美術展である。若い作家の作品が中心で、大きな可能性を感じられる展覧会であった。その中から2つご紹介。
まず、木島真紀の「plastic garden」。ビビットな色彩で構成された作品は、日用品(ビニール傘、洗濯挟み、縄跳び、物干)と、木島自身のドローイングとで形作られるインスタレーションであった。
木島が日用品を選択する動機に関して、ふと思いを巡らせば、木島は日々の生活から色を抽出している様に、私には見えた。故人が花や土から色を抽出して絵を描いた様に、木島もまた、身の回りから色を抽出し、空間を支持体にドローイングを描いたのであろうか。日常生活とイメージの世界の狭間に木島自身の意識が存在している様に伺える。今後の作品の展開に期待したい。
次に狩野哲郎の「発芽」。狩野との出会いは、一昨年の取手アートプロジェエクト2004(TAP)であった。室内に雑草を育てる狩野の作品は、自然と私たちの生活の共存を感じさせてくれる。人口的な美術館の中に生えている小さな雑草から、私は心地よい違和感を感じた。
TAPサテライトギャラリーにて以下のスケジュールで
「狩野哲郎+澤登恭子」展がはじまる。是非ご覧いただきたい。
会期:2006・4・21(金)〜5・14(日)
オープン:金・土・日
時間:11:00〜18:00
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by tatsuyaito
| 2006-04-02 02:34
| なにげない日々